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Reiko News



 ■ママのひとりごと 2005年6月号


  名残りの薔薇

 毎日通る北浜のライオン橋から、中之島バラ園が見下ろせる。
満開であざやかな花の絨毯を敷き詰めたように美しい。
六月も近いけれど「名残りの薔薇」というにはまだ早く、隆盛を誇って咲いている。

先日、「あなたが一番癒される花は?」という統計が日経新聞に掲載されていた。
仕事や家庭の問題で悩んだとき、癒される花のトップが「薔薇」だったそうで、少しおどろいた。
見るには良いけれど、ちょっと華やかすぎると思われるのでは?と考えたから。
おまけに鋭いトゲもあるし、ね。
ただ、歌に詩に絵画に、映画に」庭に食卓に・・・全世界でバラほど古くから広く愛され親しまれてきた花はないのかも知れない。

 先日見た映画「マンハッタン花物語」の中にもトゲのないバラと言うのが出ていた。
バラにトゲさえなければ、と思ったことのない人は少ないだろう。 けれど、トゲのないバラなんてやはりバラと思えないと言う人も多いのではないだろうか。
仕事をしていると日々忙しい。 ふと、自分の時間はどこへ行ったのだろう、と落ち込む時もある。
忙しさはばらのトゲのように人の心をさいなむ。 
けれど忙しさのない仕事なんて、トゲのないバラみたいなものかもと自分に言い聞かせる。

そういえば、心が亡ぶと書いて忙しいと読む、と誰かが言っていた。
もう六月。 早晩梅雨もやってくるだろう。 父の日も来る。
毎年「紫陽花」を贈っていたけれど、今年はビックリするような真っ赤なバラの花を89歳の父に贈ろうと思う。 (喜んでころこんで、ショック死しないかなー)  

麗子


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